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賃貸物件の申込みから入居までの流れ|不動産会社が教える審査・契約の注意点

こんにちは。ピタットハウス神宮南店のよっしーです。

前回は「良い物件はすぐ決まるのか?」をテーマに、賃貸募集の舞台裏をご紹介しました。

気に入った物件が見つかったら、次は入居申込みです。しかし、申込書を提出すれば、すぐに部屋を借りられるわけではありません。

一般的には、次のような手続きを経て入居となります。

入居申込み → 入居審査 → 契約内容の確認 → 重要事項説明 → 契約・初期費用の支払い → 鍵の受け取り → 入居

第5回では、この流れを順番に解説しながら、不動産会社だからこそ分かる注意点もご紹介します。

1.入居申込み

住みたい物件が決まったら、まず入居申込書を提出します。

申込書には、一般的に次のような内容を記入します。

  • 氏名、生年月日、住所
  • 電話番号やメールアドレス
  • 勤務先、勤続年数、年収
  • 入居予定者
  • 入居希望日
  • 緊急連絡先
  • 連帯保証人に関する情報
  • 転居理由

本人確認書類や収入を確認できる書類などの提出を求められる場合もあります。

申込書を送った時刻」だけで順番が決まるとは限りません

人気物件では、申込みの受付順が重視されることがあります。

しかし、申込書に未記入の項目が多い場合や、本人確認書類などが提出されていない場合は、「申込みの受付が完了していない」と判断されることがあります。

例えば、次のような情報は事前に確認しておくとスムーズです。

  • 勤務先の正式名称・所在地・電話番号
  • 前年のおおよその年収
  • 勤続年数
  • 緊急連絡先となる方の生年月日や住所
  • 同居する方の勤務先や続柄
  • 車の車種や登録番号

気になる物件が見つかってから家族や勤務先に確認を始めると、その間に別の申込みが入る可能性があります。

お部屋探しを始める段階で、必要となりそうな情報を整理しておくのがおすすめです。

2.入居審査

申込み後は、貸主、管理会社、家賃保証会社などによる入居審査が行われます。

審査では、家賃を継続して支払えるかだけでなく、申込内容や入居条件との適合性などが総合的に確認されるのが一般的です。

確認されることがある項目には、次のようなものがあります。

  • 家賃と収入のバランス
  • 勤務先や雇用形態
  • 勤続年数
  • 入居人数や利用目的
  • 本人確認が取れるか
  • 申込内容に矛盾がないか
  • 緊急連絡先に連絡が取れるか
  • ペット飼育などの条件に合っているか
  • 保証会社ごとの審査基準

審査基準や確認方法は、物件・貸主・管理会社・保証会社によって異なります。

審査が遅いからといって、不承認とは限りません

審査結果の連絡が遅いと、「審査に落ちたのでは」と不安になる方もいらっしゃいます。

しかし、結果が出るまでに時間がかかる理由はさまざまです。

  • 申込書に未記入や確認事項がある
  • 貸主の最終確認を待っている
  • 土日や休業日を挟んでいる
  • 追加書類が必要になった

 また、申込書には、事実に基づいた正確な情報を記入しましょう。書類間の内容が異なると、確認に時間がかかることがあります。

3.審査承認後に契約条件を確認

審査に通過したら、契約に向けた準備へ進みます。

この段階で、次の内容を改めて確認しましょう。

  • 家賃、管理費・共益費
  • 敷金・礼金
  • 契約開始日
  • 契約期間
  • 更新料や更新事務手数料
  • 保証会社の利用料
  • 火災保険料
  • 鍵交換費用
  • 24時間サポートなどの費用
  • 退去時のクリーニング費用
  • 短期解約違約金
  • 解約予告期間
  • ペットや楽器などの利用条件

賃貸借契約を締結すると貸主と借主の双方が契約事項を守る必要があります。

「契約開始日」と「実際の引っ越し日」は同じとは限りません

契約開始日とは、一般的に家賃が発生し、借主が物件を使用できるようになる基準の日です。

一方、実際に荷物を運び入れる引っ越し日は、その後になることもあります。

例えば、契約開始日が4月1日で、引っ越し日が4月5日であっても、通常は4月1日から家賃が発生します。

また、「審査が終わるまで入居日を決めなくてもよい」とは限りません。貸主が長期間の家賃発生待ちを認めない物件もあります。

申込み前に、次の3つを整理しておきましょう。

  • 現在の住まいの解約日
  • 新居の契約開始日
  • 実際の引っ越し日

この日程が合っていないと、新旧両方の家賃を支払う期間が長くなることがあります。

4.重要事項説明を受ける

契約前には、物件や契約条件に関する重要な内容について説明を受けます。

説明の際は、分からない言葉があれば、その場で確認しましょう。

特に注意したいのは次の項目です。

  • 契約の種類
  • 契約期間と更新
  • 解約時の手続き
  • 設備の内容
  • 禁止事項
  • 敷金の精算
  • 原状回復
  • 特約
  • 災害リスクや避難に関する情報
  • 管理会社や連絡先

重要事項説明を受けたからといって、分からないまま同意する必要はありません。自分がどのような条件で部屋を借りるのか、納得したうえで手続きを進めることが大切です。

契約書は「特約」まで読むことが重要です

家賃や契約期間だけを確認し、特約を読み飛ばしてしまう方は少なくありません。

しかし、物件ごとの重要な条件が特約に記載されていることがあります。

  • 退去時クリーニング費用
  • エアコンクリーニング費用
  • 短期解約違約金
  • ペット飼育時の追加負担
  • 喫煙による汚損の扱い
  • 鍵の紛失時の費用
  • 解約月の日割り精算の有無
  • 定期借家契約の終了条件

退去時の原状回復トラブルを防ぐには、入居時の物件状況を確認し、契約締結時に原状回復などの条件を双方が確認して納得することが有効です。

5.契約書類を提出する

契約内容に問題がなければ、契約書類へ署名・押印などを行います。

必要となる書類は物件によって異なりますが、一般的には次のようなものがあります。

  • 本人確認書類
  • 住民票
  • 収入証明書
  • 車検証
  • 連帯保証人に関する書類
  • 銀行口座に関する書類

提出書類には、取得から一定期間以内などの条件が設けられる場合があります。必要と分かってから取得するほうがよい書類もあるため、先走って用意せず、担当者から案内を受けてから準備すると確実です。

書類の「住所の違い」で確認が止まることがあります

本人確認書類、申込書、住民票などで住所表記が異なる場合、追加の確認が必要になることがあります。

引っ越したばかりで本人確認書類の住所変更が済んでいない場合や、建物名を省略している場合は、事前に担当者へ伝えましょう。

勤務先についても、会社名の略称ではなく正式名称を記入すると確認がスムーズです。

6.初期費用を支払う

契約時には、敷金・礼金、前家賃、仲介手数料、保証会社利用料、火災保険料などの初期費用を支払います。

振込み前には、次の点を確認してください。

  • 振込先の名義
  • 支払期限
  • 請求明細
  • 入金後に契約が成立する条件
  • キャンセル時の取り扱い

初期費用は「総額」だけでなく内訳を確認

同じ初期費用30万円でも、その内容は物件によって異なります。

一方は返還の可能性がある敷金が多く、もう一方は礼金や各種サービス費用の割合が多いこともあります。

総額だけを見るのではなく、それぞれが何のための費用で、毎月または更新時にも必要なのかを確認しましょう。

不動産会社から請求された金額に疑問がある場合は、振込み前に説明を求めてください。

7.鍵を受け取る

契約書類の提出と初期費用の入金が完了すると、契約開始日に合わせて鍵を受け取ります。

原則として、契約開始日前に鍵を受け取っても、開始日前から自由に入室できるとは限りません。鍵を受け取れる日時や、荷物を搬入できる日を担当者へ確認しましょう。

鍵の種類や本数も確認します。

  • 玄関鍵
  • オートロック用の鍵
  • 郵便受けの鍵や暗証番号
  • 宅配ボックスの利用方法
  • 駐車場ゲートのリモコン
  • カードキー
  • 予備鍵

受領した鍵は、退去時に返却が必要となるのが一般的です。勝手に複製してよいかどうかも、契約内容を確認してください。

8.入居したら最初に室内を記録

新居に入ったら、家具や荷物を運び込む前に室内を確認しましょう。

傷や汚れ、不具合があれば、写真や動画で記録し、管理会社へ連絡します。

特に確認したい場所は次のとおりです。

  • 壁や床の傷
  • 建具の破損
  • 水回りの汚れや水漏れ
  • エアコンや給湯設備
  • 照明や換気扇
  • 窓、網戸、鍵
  • 収納内部
  • バルコニー
  • 備え付け設備

写真は、部屋全体と傷の位置が分かるもの、傷を近くから撮影したものの両方を残すと状況を説明しやすくなります。撮影日が分かる状態で保管しておきましょう。

国土交通省は、入退去時の物件確認や原状回復条件の開示に関する確認リストなども公開しています。国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」資料

申込みから入居までのチェックリスト

最後に、手続きのポイントをまとめます。

申込み前

  • 契約開始日の希望を伝えた
  • 勤務先や緊急連絡先の情報を整理した
  • 申込み後のキャンセル条件を確認した

審査中

  • 申込内容に変更があれば担当者へ連絡した

契約前

  • 毎月の支払総額を確認した
  • 更新・解約・違約金の条件を確認した
  • 退去時費用と特約を確認した
  • 入居日と家賃発生日を確認した

鍵の受け取り後

  • 鍵の種類と本数を確認した
  • 室内の傷や汚れを記録した
  • 電気・ガス・水道の開始手続きを行った
  • ゴミ出しや共用部分のルールを確認した

分からないまま契約を進めないことが大切です

申込みから入居までは、短い期間に多くの確認や手続きが集中します。

人気物件だからと急いでいても、契約内容を理解しないまま手続きを進めるのはおすすめできません。

不動産会社には、遠慮せず次のように質問してみてください。

  • 「この費用は何のために支払うものですか?」
  • 「返還される可能性はありますか?」
  • 「いつから家賃が発生しますか?」
  • 「退去時にはどのような費用が必要ですか?」
  • 「この特約は、具体的にどのような場合に適用されますか?」

ピタットハウス神宮南店では、申込みから鍵のお渡しまで、手続きの進み具合と次に必要なことを分かりやすくご案内しています。不安な点がありましたら、契約前でもお気軽にご相談ください。

次回予告

次回は「設備と残置物は何が違う?故障時の対応を左右する重要ポイント」をテーマに、エアコン・照明・ガスコンロなどが故障したとき、貸主に修理してもらえるものと、借主が対応しなければならないものの違いを解説します。

物件資料や契約書の見落としやすい記載、不動産会社が内見や契約時に確認しているポイントもご紹介します。

では、次回またお会いしましょう。

※掲載内容は一般的な例です。申込方法、審査内容、必要書類、契約成立の時期、費用、鍵の引渡し条件などは、物件・貸主・管理会社・保証会社によって異なります。個別の条件は担当者へご確認ください。

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